多様な「人財」との熱い議論と懇親が街づくりの原点!〜第2回「まさか!の街づくりサロン」(9月26日)を開催しました

「街づくり」を自分事化し、積極的に取り組む仲間を増やし、街を活性化したい。その思いひとつで企画を立ち上げ、第2回目の街づくりサロン(@希望が丘・大岩事務所)を開催しました。「10年後の横浜の未来を創る」というミッションのもと、第2回のゲストに立教大学名誉教授・中村陽一先生を迎えて、様々な視点から議論を行いました。

 

 

 

 

⚫︎ゲスト・中村先生の熱い思い

 

社会デザイン(ソーシャルデザイン)という言葉・その考え方。この言葉が、@日本で全く馴染みのない時代に、中村先生は民間企業から大学教授(東京大学→都留文化大学→立教大学)に転じて、2002年に立教大学の大学院・社会デザイン研究科を立ち上げました。そして、この分野の拡大に多大な貢献をし、多くの人材を育ててきました。多数のNPO法人やソーシャルビジネスの運営サポートに関わり、現場と大学を往復しつつ、実践的研究・政策提言に取り組んできた中村先生の20年間の取り組みについて。その貴重な体験の一部について、@大岩事務所でお話し頂く「まさか!」の「名誉な」機会となりました。

 

 

 

⚫︎具体的事例①:三鷹市 市民参加の街づくり

 

東京都三鷹市では、ドイツを参考にした街づくりを行い、活性化をしています。中村先生は「三鷹市民プラン21会議」の立ち上げに深く関わり、運営のアドバイスを行いました。市民21会議は事務局を庁舎に置き、市とパートナシップ協定を結び、10のテーマに分けて分科会をつくり、1年間延べ300回の討議を重ね、素案から全て市民参加でつくり上げた提言書「みたか市民プラン21」(138頁)をまとめ、同市の総合計画(マスタープラン)にも組み込まれています。中村先生がアドバイス・指導した人材が、同市の幹部職員となっており、人材育成にも深く関わっています。

 

 

 

⚫︎具体的事例②:青森商工会議所の人財育成講座 『雪花雪中塾』

 

青森商工会議所では、社会・地域課題の解決について、対話や講義を通じ、共に学び、考える場をつくり、新ビジネスや地域おこしに取り組んでいく人財を育成する講座「雪花雪中塾」を開催しています。中村先生は、青森中央学院大学特任教授として同塾の「塾長」を務めています。この塾の継続開催を通じて、最近では、塾生同士で企画したプログラムや、講座の次のアクションも自主的に行われてきています。今まで関わる事がなかった「点」と「点」が結びついた事で、全国区で活躍するキャラ・人財(例:カウンセリングを行うイタコさん)が生まれるなど、街がより活性化してきています。

 

 

 

⚫︎具体的事例③:北海道東川町

 

北海道第2の都市・旭川市からか車で約30分。日本最大級の大雪山国立公園区域の一部に位置し、澄んだ空気、美味しい水など大自然が身近に味わえる町・東川町。わずか8,000人の町ですが、人との繋がりを大切にする素敵な文化に共感した移住者が新しくお店をオープンするなど、その魅力に注目が集まっています。「写真映えする町」として全国区にもなった同市の街づくり。その中心人物が、中村先生の立教大学・社会デザイン研究科の教え子(卒業生)で、関係性が続いています。

 

 

 

⚫︎中村先生からのアドバイス

 

参加者からの質問に対して、「その地域に何もないという事はほとんどない。自分達はその風景を見て育って、生活しているから気付けなかったりする」「第三者の視点を大切にして街づくりをすると、より活性化していく」と関係人口の重要性について、貴重なアドバイスを頂きました。

 

 

 

 

⚫︎まとめ

 

今回の第2回サロンには、中村先生の関係者(卒業生の社会人)、サロンの企画者・工藤さん関係の大学生、大岩の知り合いの地域の方々など。多様な皆様(=人財)が集まり、街づくりに関する熱い議論と、自由で楽しい懇親会を行いました。立場や取り組んでいる事(=事業)は全く違う人々ですが、サロンでの出会い(=縁)をきっかけにして、次のアクションが起こり、最終的には街の活性化に繋がっていく。そんな未来の実現を心から期待しています。し、それが出来ると強く感じたサロンの開催となりました。