横浜市のデジタル化・大きく前進中!〜DX戦略で戦略的・計画的に
- デジタル化実現の課題
技術的問題の解消や投資予算、業務の見直し・改善、制度・組織改革、サポート体制の構築、組織風土の醸成など、デジタル化の実現には広範囲且つ中長期的な取組が必要です。今までの仕事のやり方、制度を変える事は簡単な事ではありません。ましてや、横浜市のような大きな組織であれば尚更です。
- 昨年、デジタル化特別委員会で21の提言
昨年(令和3年度)、「デジタル化推進・特別委員会」の委員長を務めさせて頂きました。昨年立ち上がった市の「デジタル統括本部」にも中に入って頂き、市職員へのアンケート(7,967人)、シビック・テック民間団体:Code for YOKOHAMA、参考人:森本氏(佐賀県・前CIO)の多大なご協力、特別委員会のメンバーによる活発な議論を経て、デジタル化・提言書を21項目にまとめました。この21項目の「デジタル化・提言書」をCIO(最高情報統括責任者)の副市長に提出しました(2月16日)。
- 横浜市のデジタル化・大きく前進!
特別委員会の議論と並行して、今年度(令和4年度)の予算化が図られました。これにより、デジタル化は大きく前進する見込みです。「大きすぎて変われない」と誰もが考えていたこの課題(=デジタル化)。改革・改善に向けて、「DX戦略」の形で戦略的・計画的に進みます。微力ではありますが、この流れに関われた事は、喜ばしい限りです。
1 | 21項目の「デジタル化・提言書」提出 |
2 | 国の予算を活用し「区役所のデジタル化」推進予算・5億円計上
<まずモデル2区(西区・港南区)で実証→実装へ> |
3 | DX戦略策定 |
4 | デジタル統括本部・人員×4倍に増員(26名→100名体制に) |
5 | デジタル・デザイン室を新設 |
6 | 上位100の申請(全体の90%)をデジタル化(概ね4ヶ年で) |
- 横浜DX戦略〜上位100の申請をデジタル化
デジタル統括本部は、令和4年6月3日に「横浜DX戦略」の素案を策定しました。7月下旬〜8月下旬にかけてパブリックコメント(市民意見募集)を実施し、その後、9月末を目処に「横浜DX戦略」を策定する予定です。
- 上位100の申請をデジタル化
行政手続の年間受付件数の9割を占める上位100手続きを、スマートフォン対応重点対象としてデジタルファーストを追求し、令和6年度(3Q)までにオンライン化を実施します。また、年間受付件数1,000件以上の全ての手続について、柔軟に手法を検討しオンライン化の取組を進めます(DX戦略:概要版P3参照)。
DX戦略「概要版」P3 | 「あなたがいる場所が手続きの場所になる」 |
DX戦略「アクション編」P10 | 上位100手続き・具体的進捗状況 |
横浜DX戦略(6月3日記者発表)↓
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/digital/2022/0603dx-strategy.html
- 市民サービスの向上
デジタル化による業務効率の向上が「市職員の働き方改革」となり、ひいてはそれが「市民サービスの向上」に繋がります。「デジタルは苦手」という方への対応。これも今後の大きな課題の1つです。