最悪を想定して最善の対策をするべき!〜第2波・第3波への備え・横浜市のコロナ対策は大丈夫か?

5月15日の本会議で常任委員会の構成メンバーが変わり、今年度は「健康福祉・医療委員会」の副委員長を務めさせて頂く事になりました。

 

コロナ禍で人類未踏の危機的状況。今最も必要なのは「市民の生命と財産を守る」政策です。

 

 

  • PCR検査が受けられない

 

安倍首相が「PCR検査を1日に2万件にする」と記者会見で述べたのは4月6日。この間、市民の命を守る為に、また、病気を蔓延させない為に、十分な検査体制が取られていたとは思えません。

 

数日間発熱が続き、横浜市の感染症コールセンター(新型コロナウィルス感染症コールセンター、新型コロナウィルス感染症帰国者・接触者相談センター)に相談したが、「PCR検査が受けられない」、「紹介された病院が全然対応してくれない」というケースが多数発生したと聞いています。先日、某新聞の投書欄には、お医者さんから「依頼したにも関わらずPCR検査が受けられなかった」という声が載っていました。現場で患者を診察したお医者さんの声に答えられない、というのは異常事態です。

 

 

  • 検査体制の再点検・棚卸→ボトルネックの改善

 

気温が暖かくなり、外出自粛の効果なのか、陽性患者が減り、全体としては終息の方向に向かっています。横浜市では医師会の協力によりドライブスルー方式のPCR検査が始まりましたが、本格可動する前に、必要性が低下するかもしれません。

一旦終息に向かった場合、その間に、「今まで何故うまくいかなかったのか?」検査体制全体を再点検・棚卸し、ボトルネックの発見→改善を図る取組みが必要だと考えます。

 

 

  • 第2波、第3波の発生が心配です

 

100年前のスペイン風邪の経験では、「第2波」「第3波」が発生し、より大きな被害が発生しました。TVなどで騒がれている、終息後の気の緩みによる第2波だけでなく、夏が過ぎ、季節をまたいだ秋や冬に発生する「第2波」「第3波」への警戒が必要です。また、ウィルスの変容・進化により、弱毒性(現在)→強毒性へ、薬師が効かない耐薬剤ウィルスの発生など、複数の危機シナリオを考え、対策を練っておく必要があります。

 

 

  • 28才の若き現役力士の死

 

5月13日、28才の現役力士・勝武士はコロナが原因で亡くなりました。勝武士は糖尿病の基礎疾患がありました。加えて、PCR検査がなかなか受けられなかった、という報道を聞き、私は他人事とは思えず、とても大きなショックを受けました。

 

「最悪を想定して最善の対策をする」

 

コロナ対策。他人事ではなく、「自分事」として、「市民の生命を守る」為に、全力で取組みます。

 

5月1日に新市民病院(神奈川区・写真)へ移転。旧市民病院(保土ヶ谷区)は軽症者・陽性無症状者の宿泊療養施設(200床)として活用します