横浜にカジノはいらない!〜2019年統一地方選挙(横浜市会議員選挙)の争点
横浜市はカジノ誘致を「白紙」としています。
候補予定地の山下埠頭は税金で再整備を進め、外資を含むIR事業者22社には、事前説明会と事業提案募集をしていながら、「白紙」としているのです。議会が要請している、横浜市民へのアンケートは、何故しないのでしょうか?
- IR実施法案 国会で成立
カジノを含めたIR(統合型リゾート)実施法案が、昨年7月、国会で可決し、刑法の賭博罪にあたるカジノが例外的に最大3ヶ所まで設置可能となりました。
認定申請には、議会での議決と立地市町村の合意が必要になります。しかし、選挙での争点化を避ける為、市は「カジノ誘致は白紙」の立場を取り続けています。いつまで市民不在の政治を続けるのでしょうか?
- カジノ合法化の「負の側面」
カジノ推進派は短期的に計測可能な経済的利益を強調します。しかし、その一方で、負の側面(=社会的コスト)は長期的に顕在化し、計測が困難です。
税収に期待し、負の側面を背負う事が、本当に正しい選択でしょうか?
<負の側面>
① ギャンブル依存症の増加
② 反社会勢力の関与や、マネーロンダリング(資金洗浄) ③ 青少年育成への悪影響 ④ 地域の風俗環境・治安の悪化 ⑤ ギャンブル税収への財政依存(財政規律の乱れ) |
- ギャンブル依存症の問題
ギャンブル依存症の疑いがある成人は約320万人(厚生労働省・2017年調査)もいて、成人人口の3.6%にものぼります。
ギャンブル依存症は、本人に病気という自覚がない「否認」の病気であり、「隠す」病気だと言われています。借金と尻拭いを繰り返す段階で家族が認識し、さらに追い込まれた段階で、ようやく自助グループ等に参加し治療を受けるようになります。
- まとめ
開港以来160年の歴史の中で、先人たちが守り・築き上げてきた、横浜のまちの誇り。安心できる健全なまちづくり。目先の利益を追うことによって、守ってきた大切な価値が失われる可能性があるのです。その事を強く認識し、次の世代に「まっとうな社会」を残していく事が我々の責務です。
横浜へのカジノ誘致。この問題は、「白紙委任」してはいけない問題です。
横浜の未来。決めるのは、私たち横浜市民です!