川井本町における浸水対策〜旭区・議員団からの要望実る
近年、局地的な集中豪雨、いわゆるゲリラ豪雨が多発しています。又、温暖化の影響等により、極端な降水や想定外の進路を通る台風など、風水害への懸念が高まっています。そんな中、帷子川の河川改修が完成していない川井橋地区周辺(旭区川井本町地区)においては、平成25年4月及び平成26年10月他、数度にわたり浸水被害が発生しています。
河川改修には移転準備を伴う工場や寺もあり、用地の取得には長い年月を要しています。用地取得に時間を要するこの区間では、下水道事業により浸水被害を低減する工事が、平成30年7月に完成しました。具体的には、川幅が狭い箇所の対策として、新たにバイパス管を整備することで河川断面を補い、流下能力を増強しています。
- 即効性のある総合的な対策
改修工事が完了した箇所よりも上流部において、以下4つの即効性ある対策を総合的に進め、減災を図っています。
①国道16号川井橋のバイパス管きょの整備 | バイパス管きょを新たに整備し、川の流す能力を増強
(前述の事業) |
②道路排水の強化 | ・ 水道道沿いに道路排水施設を新たに設置。
・ 川井橋上流に道路排水施設を新たに設置。氾濫を速やかに排水 |
③若葉台遊水地の有効活用 | 池に貯める洪水量を増やし、川へ流れる洪水を減少 |
④浸透街渠ますの整備、
宅内雨水浸透ますの普及促進 |
ますに集めた雨の一部を地中に染み込ませ、雨水が一度に
川に流れ込まないようにする |
- 旭区・市会議員団からの要望実る
土地取得の問題により河川改修が進まない中、旭区・市会議員団として、帷子川の浸水対策を、議会、区議団会議、予算要望などの場で訴えてきました。それにより、暫定的対策ではありますが、バイパス工事をはじめとした即効性のある対策が施された事は、大変喜ばしいことです。
平成30年第3回定例会の決算特別委員会、環境創造局・局別審査で、この事業を取り上げ質問しました。また、10月24日には浸水対策工事が完成した現場を視察しています。