横浜でも「ホテルシップ」の実現を!〜大型・中型豪華客船の誘致が、世界の富裕層を呼び込む起爆剤に!
● 宿泊施設は稼働率約90%で、満杯!
横浜市内の主要ホテルの稼働率は約90%で、ほぼ満室の状態が続いています。市内の客室数は約16,000室で、大きなイベントがあると、市内のホテルでは泊まりきれない状況です。
例えば、毎年夏に行われるJCの全国会議・サマーコンファレンスには、全国から1万人以上の人が集まります。しかし、当然ホテルは足りず、都内に宿を取る方が多いそうです。
● 臨時の宿泊需要を吸収する解決策
2019年のラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック・パラリンピックなどの、横浜市内では吸収しきれない臨時の宿泊需要が発生する可能性があります。この解決策としては、客船を横浜港に停泊させ、その船をホテルにする「ホテルシップ」の取組みが有効です。
既に横浜では、30年前の「市政100周年・開港130周年記念事業」において、豪華客船『クィーン・エリザベス2』が、改修前の大桟橋に橋に約60日間着岸し、ホテルシップ兼イベントシップとして活用された実績があります。
国内でもいくつかの事例があり、海外ではリオ、ソチ、ロンドンなど近年のオリンピックでは、ホテルシップが毎回活用されています。
● 「ホテルシップ」実現の課題は?
国においては、国土交通省港湾局が事務局となり、制度面を中心とした課題の検討と調整を行っています。
「ホテルシップ」実現にあたって、客船を長期泊めておく場所がない、つまりは、車で例えるならば、数十日間借りられる「駐車場」の空きがない、という事が横浜の課題の1つです。
しかし、数千人が泊まれる大型客船だけでなく、200人程度の宿泊が可能な中型豪華客船もある事から、様々なケースを想定して、ホテルシップの誘致を進めて頂く事を、市当局(港湾局)に求めています。
● 世界の富裕層を呼び込む起爆剤に!
大型・中型豪華客船は、世界の富裕層を横浜に呼び込む起爆剤にもなります。又、ニースやモナコ、国内の医学系の学会でも実績がありますが、パシフィコで行われるイベントや学会と、ホテルシップのコラボレーションも今後期待が見込める展開です。
● 一般質問:ホテルシップの実現を!(12月8日)
<質問(大岩)>
ホテルシップの実現に向けて積極的に取り組んでいく必要があると考えますが、市長の見解を伺います。
< 回答(市長)>
東京2020オリンピック・パラリンピック開催時における観光需要を喚起する横浜ならではの有効な手段と考えます。 横浜港にはクルーズ客船の受入に関するノウハウが蓄積されておりますので、その経験を活かしまして、ホテルシップを横浜港で実現できるよう積極的に取り組んでまいります。
● まとめ
「ホテルシップ」が成功すれば、今後、大型会議誘致の優位性や、クルーズ客船需要の掘り起こしにもつながると考えられます。
「ホテルシップ」の積極的な誘致に取り組んで頂く事を、今後も引き続き要望して参ります。