横浜には図書館が少なすぎる!〜大田区は「徒歩20分圏内に1館」に対し、横浜は「車で20分圏内に1館」!
●横浜市の図書館の状況
平成26年に議員提案により「読書活動推進条例」が施行され、各区で読書活動を推進しています。
しかし、読書活動の中心となる横浜市の図書館は、1区に1館で18館しかなく、公共図書館の拡充を望む市民の声が多く寄せられています。
● 身近な場所に図書館がない
私が話を聞いた東京都大田区の図書館では「徒歩20分圏内に1館」を目指し、それを達成しています。一方で、横浜では「車で20分圏内」に図書館がない地域もあり、図書館が少なすぎます。
● 地区センター(80館)の図書コーナーとの接続
本市には、地区センターが80館あり、その中に図書コーナーがあります。地区センターの図書コーナーは地区センターごとに独立しており、横浜市全体の4百万冊の図書貸し出しシステムとは繋がっていません。
80の地区センター内にある図書コーナーと、横浜市全体の4百万冊の図書貸し出しシステムを繋ぎ、地区センターでも4百万冊の蔵書の貸し出しや予約本の受取りが出来るようにすれば、システム投資のみで、横浜市内に新たに80館の図書館を建設した事と同じになります。少ない投資で大きな改善効果が得られます。
● 一般質問:図書館サービスの充実について(12月8日)
<質問(大岩)>
→本市の地区センター(80館)の図書コーナーと、市全体4百万冊の貸出しシステムを繋ぎ、地区センターでも4百万冊の蔵書の貸出しや予約本の受取が出来るようにすべきであると考えますが、市長の見解は?
<回答(市長)>
→図書の貸出し、返却のシステムを構築したり、本の物流の仕組みを作るなど、課題もありますが、非常に大切なことなので、地域のニーズを勘案しながら、今後もより検討を進めてまいりたいと思います。
● まとめ
新たな図書館を建設する事は、財政上なかなか難しいと思いますが、既存の施設やネットワークを活かして、状況を改善する事は可能です。
まずは市長が、「横浜には図書館が少なすぎる」という課題認識をして頂く事が必要です。そして、地区センターの図書コーナーと本市の蔵書システム(4百万冊)を繋ぐシステム投資の決断をする必要があります。
図書館の状況改善が必要だと考える市民の皆様の声を聞きながら、提案を続けていきます。