「まちの安全を守る」消防団員の皆さん〜旭消防団は充足率100%を達成し総務大臣表彰!
●地域を守り、地域を支える消防団員の皆さん
我々政治家は、地域のイベントに顔をだす事が多いですが、その中でよくお会いするのが消防団員の皆さんです。
◯消防機関の設置、管理運営
◯火災予防、消火、救急・救助活動、地震、風水害等への対処
◯市町村防災計画策定及び防災対策の実施等
消防団員の皆さんは各自治会から推薦され、横浜市長から委嘱された非常勤の地方公務員で、主な職務は上記のように規定されています。消防団員の皆さんは、非常時(火事など)に備え常日頃から訓練を行うだけでなく、地域のイベント開催を支えて頂いています。
この年末にも夜間に地域を見まわる特別警戒を実施し、1月には各地で行われたどんど焼きや餅つきでの警備など、そのご尽力には敬意を表するところです。
●総務大臣からの感謝状贈呈
全国の消防団員約86万人のうち、会社員(サラリーマン)団員は約72%となっており、多くの皆さんが仕事をしながらの兼務となっています。多くの任務がボランティアに近い状況にある事から、消防団員の担い手が足りない、というのが全国的な課題となっています。
そんな中、横浜市の旭消防団は、平成29年1月に定員充足率100%を達成しています(定員655人)。又、女性団員も66人→125人と倍増し、これら団員確保の取組みにより地域防災力向上に貢献したとして、昨年12月に総務大臣から表彰されています。総務大臣から消防団員数増加に伴う感謝状が贈呈されたのは、全国の約2,200団の中から選ばれた22団のみであり、大変素晴らしい事だと思います。表彰された22団の内、横浜市内の消防団が3団(旭消防団、山手消防団、戸塚消防団)あり、しかも3団とも2つの項目(消防団員が相当数増加した消防団、女性団員の入団が多かった消防団)で重複贈呈となっています。
● どうやって団員を増やしたのか
全国的に消防団員のなり手が不足する中、「どうやって団員を増やしたのか?」気になるところです。旭区のある消防団員の方に伺ったところ、自治会のイベントや夏まつり、防災訓練などの際に、積極的に声をかけ、勧誘をし続けた事につきる、というお話でした。消防団員の募集については、議会でも課題として取り上げられ、募集の(紙)媒体の強化や、PR動画をつくったらいいのではないか、というような議論もされました。しかし、やはり、人を介して、熱意を持って勧誘する事が、一番効果がありそうです。
特に女性の場合は、「そもそも消防団員って何をやるのかわからない」という方が多く、消防団の仕事を丁寧に説明し理解を深めてもらう事が、団員増につながったようです。又、消防訓練の際に、保育の資格をもった方を配置し、託児所として幼児の面倒を見る体制をとった事も効果があったそうです。
特に若葉台団地の消防団では、団員が2名→29名に大幅増加しています。これは平成28年8月におきた高層建物火災を教訓として、自治会や消防団が積極的に啓発を行った結果です。
●皆さんの日頃の活動に「感謝」
旭消防団の消防団員を増やす取組みは、日々の地道な取り組みが、表彰に繋がった事例です。消防団員だけでなく、地域で地道に活動をし、安心・安全のまちづくりに貢献して頂いている皆さんは沢山います。これらの皆さんの活動について、感謝をし、その一旦を取り上げ、ブログの記事にしていきたいと考えています。