【年頭所感】予測の不確実性が世界を覆う!〜その中でも、未来を決める重要課題にしっかり取り組みます

●(昨年の振返り)予想外の出来事が続いた1年でした

昨年、2016年を振り返れば、様々な予想外の出来事が起きた1年でした。

世界の政治の世界では、昨年の6月23日に英国のEU離脱を問う国民投票が行われ、離脱派の得票(51.9%)が残留支持派の得票(48.1%)上回る僅差の予想外の結果となり、その後、世界の金融市場にも衝撃が走りました。英国のEU離脱の行方によっては、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドからなるイギリス連邦そのものの在り方や、EUのその他の加盟国の動向など、今後も目が離せない状況です。

それにもまして衝撃的だったのは、昨年の11月8日に行われた米国大統領選挙の結果です。大方の予想を覆してドナルド・トランプ氏が勝利し、2017年1月20日(ちょうど1週間後!)から第45代米国大統領に就任します。「アメリカ・ファースト」を公約に掲げるトランプ大統領の誕生により、2017年は、世界政治が大きく変わるスタートの年となりそうです。

 

 

●  世界政治の変化と日本固有の課題への対応

トランプ大統領の選挙中の発言や公約、一昨日の記者会見などを見ても、「何をするのか予測が難しい」というのが正直な感想です。トランプ大統領の予測不能な言動に、マスコミや経済界のみならず、世界中の国々が振り回される未来は想定したくありません。しかし、通常の物差しでは測れない大統領の誕生によって、我が国においても、外交・防衛・経済などのあらゆる面で、従来の日米関係の見直しが迫られる可能性があります。今年は、日本にとっても、新たな局面での大きな選択が迫られる年になるかもしれません。

世界政治の変化への対応だけでなく、我が国においては、少子化や高齢化など日本固有の問題にも向き合い、克服する為の国民的議論が急務です。1,000兆円以上の国家債務の問題や、出口のない異次元の金融緩和の問題を含め、強い危機感を持って事にあたる必要があります。

 

 

●  カジノの今後のスケジュール

昨年末の国会では、IRを含むカジノ合法化法案が可決し、施行されました。様々な課題について、議論をすっ飛ばしての強行的な採決は、明らかに間違いであった、と私は今でも考えています。

今後のスケジュールの見込みでは、1年程度かけて実施法案の中身が決まり、その後は、「2段階の選定」が行われると想定されます。1段階目として立地自治体の選定に半年程度、その後、2段階目として開発事業者の選定に半年程度かかる、と言われています。諸外国で行われた同様の選定を参照すれば、それぞれの選定に6ヶ月程度の時間を要すると想定されるようです。

 

 

●  カジノ誘致の是非が市長選挙の争点に!

様々な課題を抱えている実施法案審議の途中、カジノ立地自治体選定前の今年の8月には横浜市長選挙が行われます。横浜が受ける正・負の影響から考えて、カジノ誘致の是非が、市長選挙の重要争点となる可能性が高いです。

今年、2017年がどんな年になるかはわかりませんが、あらゆる事態を想定し、横浜と日本の未来を決める重要課題に、しっかり取り組んで参ります。

引続きのご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いします。